樹木1

イビルチャーム

樹高    2m~3m
 
分類    落葉樹  

耐寒性   優

耐暑性   劣

花色    淡い紫

花弁数   5

果実     真紅(縦横10cm程度)

開花時期  初春

 

生育地   平野(多湿を嫌う)

 

採取法   果実と枝の接続部に手をあて、軽く上に持ち上げるようにして採る

 

特徴    果実の皮は艶やかな真紅をしており、中身は淡い黄色である

      味は、程よい酸味と甘味があり、大変美味である。

      また、さほど珍しいわけでもないため、大衆に広く好まれる。

      栄養価も高く、果実を1日半個程度食べれば、病気知らずと言われ

      る。

      しかし、カロリーが非常に高く、1個あたり400kcalもするため、食べ

      すぎは禁物。

 

由来    昔、大層美しい令嬢がこの果実を好んで食べるようになってから、一

      ヶ月も立たぬうちに大層ふくよかになってしまい、美貌を失ってしま

      った。令嬢はかつての美貌を取り戻そうとするも、この果実の美味し

      さに負け、結局美貌を取り戻すことができなかったという実話と怪し

      い紫色の花・艶やかな果実の見た目から悪魔の誘惑(イビルチャー

      ム)の名前がつけられた。

          

   

ファンタジー野草 3

アグ二草

草丈    20cm~30cm
 
分類    双子葉類  

耐寒性   皆無

耐暑性   秀逸

花色    赤~青(火のマナが強まるほど青よりの色となる)

花弁数   18

開花時期  生育地が最も暑くなる時期の前後一ヶ月程度

 

生育地   火山地帯
 

病害虫   なし

      虫はついているが、共存関係にある。茎からは甘い蜜が出ており、それを 

      求めて虫が付く。虫は開花時に花粉を運ぶ。

      アグニ草が生えるような火山地帯にいる虫は少ないので、より効率的に虫

      を集められるように進化してきた結果。

 

効能    冷え性解消、血流改善

 

採取法   根に薬効成分があるため、根を傷つけないように掘り起こすこと。

      火のマナを蓄える性質があり、そのまま触れると火傷する恐れがあるた

      め、直接触るのは避けること。

      また、果汁は可燃性であり、実がついている場合は慎重に扱うこと。

      果汁は空気に触れるだけで発火し、実が弾ける。

      (この爆発を利用して、種を遠くに飛ばして生育地を拡大している。果実

       が熟れると上部が裂けて、勝手に爆発する。種子の大きさはさして大き

       くはないものの、目などに当たると失明する可能性が大きい。火山地帯

       の硬い岩盤に突き刺さるように種子は鋭利である。)
 

用法    結実後1ヶ月程度のものから根を採取すること。

      根を水洗いした後、日干しする。

      1日量を5gとして、水200mlで半量に煎じ、朝食後、夕食後に服用する。

 

錬金    主に実を用いる。

      可燃性の果汁を燃料として安定かつ安全に使用できるようにするために錬

      金する。果実に内包する火のマナの総量は変えず、空気に触れても爆発し

      ないように性質を変化させる必要がある。火と比較的融和性の高い地属性

      で燃えにくい性質かつ流動性のある物質から『燃えにくい』という性質

      を引き継ぐのが一般的。

      『空気中で爆発する』性質を『燃えやすい』性質まで落とし、さらにかさ

      増しをして、小さな果実から多量の燃料を得ることが可能である。

      

ファンタジー野草 2

ジュエルリーフ

草丈   10cm~20cm
分類   単子葉類

耐寒性  不明

耐暑性  不明

花色   生育地のマナに作用され、色は様々。単色かつ透き通っている。

 

花弁数  生育地のマナによる(一株から2輪だけ花が咲き、雄花と雌花に分かれる)

 

開花時期 生育地のマナが最も高まる日のみ咲く

 

見分け  形状等はマナにより変わる

     生育地で最も卓越したマナの色をした植物

     透き通っており、植物自体からもマナが放出されている。

 

生育地  極端にマナの偏りが強く、マナが溜まっている場所に生えている。

     非常に危険な地域であることが多く、入手は困難を極める。

 

病害虫  高確率で花を食べる蝶系の魔物の芋虫がいることがある。

     葉は硬すぎて食べれないが、花は葉に比べると柔らかであるので、それを狙

     って、近くの地中に卵を産み付けている。開花する2日前に孵化し花が咲く

     のを待ち、開花と同時に一気に群がる(数は少ない)。

     花を食べた芋虫はその日の内に蛹となり、1週間後成体となる(非常に綺麗

     だが、非常に危険)。

     

効能   マナ回復、永続的なマナ増強、体内マナ循環の淀み解消、マナ欠乏症快癒

 

採取法  採取自体は生えている植物全体を根を傷つけないようにスコップ等で優しく

     掘り起こして採取するか、土属性魔法にて一定範囲を掘り起こす。

     採取自体にさほどの労力はかからないが、周りの魔物がジュエルリーフを守

     る行動をするので非常に危険。龍など高位の知的生命体が守護していること

     も稀ではないため、一番簡単なのは守護している龍が人里近くに降りてきた

     際交渉にて手に入れること。譲ってくれることはほぼないが成功例は一応あ

     る。

 

用法   葉を金剛石製の研磨機にて粉末にしたものを服用する(1g程度)。

     非常に苦いため、丸薬等にするのが普通。

     
錬金   果実を触媒として扱うことが常。

     単属性マナの増幅、反属性マナの抑制に使用する。

     また、錬金する際のマナ属性が一致する場合は錬金効率が上昇する。

     

     永続的なマナ増強の効果は、粉末葉を服用した場合、ごく少量の効果しか得

     られないが、錬金によってその効果を増幅することが可能である。

     しかし、単属性のみのマナを増幅することは体内のマナバランスを崩し、高

     確率で死に至るため、全属性分のジュエルリーフを集めて、錬金にて、分

     解し、有効成分を抽出する必要性がある。膨大な魔力とマナ保有量を必要と

     する。

 

価値   葉は薬としてだけでなく、美術品としての価値も高い。

     ジュエルリーフを手に入れることができれば、一生遊んで暮らせる程度のお

     金が手に入る。

     果実は単属性の魔法を増幅する触媒として利用でき、熟練の魔法師なら1属 

     性の果実は持っているが、それを巡って争いが起こることもしばしばある。

     花は魔物を惹き付けるのでそのままにしておくのはあまりに危険だが、マナ 

     を遮断する加工及び防腐処理を施すことで、宝飾品として扱うことが可能。

     花は一日しか咲かないため、加工は摘んでからすぐ取り掛からねば枯れてし

     まう。そのため、宝飾品としての価値は非常に高い。雄花を利用する。

     雌花を利用するのは…。

     果実>>>>花>>葉 

     

ファンタジー野草 1

ルング草

草丈   20cm~30cm

分類   双子葉類

耐寒性  やや弱

耐暑性  やや弱

花色   淡い黄色

花弁数  5枚

開花時期 3~6月 9~11月

見分け  単葉、全縁、毛なし、対生

 

生育地  風通しのよい木陰を好む。高温多湿に弱いため直射日光があたるような

     箇所には生育していない。15~25℃の気温が2ヶ月以上続く季節がある

     なら基本どこでも見られるポピュラーな野草。

 

病害虫  葉に虫除け作用があるため基本的に虫は寄り付かない。

     花の蜜は甘いため、開花時期にだけ虫が寄ってくる。

 

効能   滋養強壮、体力増強

 

採取法  葉に薬効成分があるため、葉を根本からハサミ等を使って、1本の草から4

     枚ほど採取する。

     根っこから抜いても、他に役立つ部分は特にない。

     益草であるので、みだりに数を減らすような採取の方法はおすすめしない。

     どこにでもみられるとはいえ、需要が大きいため乱獲を行えばすぐになくな

     ってしまう。

 

用法   水で洗った後、水気を切って、細かく千切る。

     2~3日程度日干しした後、日陰でさらによく乾燥するまで乾かす。

     10g程度の乾燥葉にお湯を入れて、お茶のように飲むと健康に良い。

 

     怪我をした際の応急処置に用いる場合は採取した葉に傷を入れ、患部に

     貼るだけで、若干の止血効果が見込める。

 

錬金   ルング草は低級の体力回復ポーションの代表的材料である。

     水とルング草及びごく少量の魔力さえあれば、錬金の素養などなくてもほぼ

     誰でもポーションを作ることができる。

     清潔な水を用意し(蒸留した水が好ましい)、そこに乾燥した粉末状のルン

     グ草を少量ずつ、錬金棒に魔力を込めながらかき混ぜ、加えていくと完成す

     る。

     かき混ぜる際は、一定の速度を保つことが重要で、荒々しくかき混ぜると質

     が著しく低下する。

     失敗することはないが、質の良いものを作るにはちょっとの慣れが必要であ

     る。

     錬金術の第一歩目はルング草を用いたポーション作りである。

     丁寧に作れば一本あたりギルドに小銅貨2枚で売れるため、小金稼ぎができ

     る。

 

注意   ルング草に酷似したルングモドキという植物がほとんど同じ生育地に存在し

     ており、こちらは少量の毒性がある。葉の付き方がこちらは互生で、花弁数

     は4枚であるので、気をつけること。健康時には影響はほぼないが、体力が

     著しく低下している際には死に至る場合もあるため注意が必要。